11月の信州イスラーム世界勉強会定例会は、11月9日 上田市で上田市多文化共生推進協会の講演会に共催で開催となります

信州イスラーム世界勉強会

2019年10月28日 19:12

信州イスラーム世界勉強会11月の定例会は、上田市多文化共生推進協会主催の、異文化理解講演会「シリア内戦下の女性たち~シリアの叫び、世界が沈黙する中で~」に共催の形で開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

◆日時:11月9日(土)午後1時30開始
◆場所:上田市中央公民館大会議室
◆主催:上田市多文化共生推進協会 共催:信州イスラーム世界勉強会
◆参加費:無料
◆講師:山崎やよい氏
  【講師略歴】
   京都府宮津市生まれ。1989年よりシリア第2の都市アレッポをベースに考古学関係の活動を続ける。
  シリア北部の遺跡の発掘調査、修復事業などに参加。
  その他、JICA(国際協力機構)の専門家としてヨルダンにて博物館教育活動にも関与。
  シリア国立アレッポ大学考古学科講師の経験も持つ。アレッポ博物館客員研究員
  2016年Forbes Japan の「世界で戦う日本の女性55」に選出。 
  シリア被災者支援プロジェクト「イブラ・ワ・ハイト」発起人。

講師 山崎やよい氏より
8年以上続く内戦により、シリアの人口の半分以上の人々が家を追われるという、まさしくありえない状況が起こっている(2018年3月の統計:難民550万人、国内避難民763万人)。発表者は2013年5月からシリア国内外で避難生活をすることとなった女性たちのグループとコンタクトをとり、彼女らとともに生活を繋ぐ共同作業というコンセプトで「イブラ・ワ・ハイト(針と糸)」という団体を日本人の友人と立ち上げた。団体の名称の通り、「針と糸」で刺繍作品を作り、技術を身につけるとともに、マーケティングを試行し、「支援」ではない形で自活の道を探る活動である。発表者は、この活動を通して、女性たちの苦悩のみならず、シリアで暮らしていた時以上(1989〜2012年)に彼女らのポテンシャルを感じている。「難民」や「避難民」という顔の見えない形で、あるいは統計的な数値で表されるシリア人ではなく、まさしく我々の友人としてのシリア人、特に女性の生活や感性に関して伝えたい。