大変お待たせしました。堀内正樹先生の「中東の旅からー堀内センセのわせだ講義」の連載第6回をお届けします!堀内先生の2020年の早稲田大学での講義録です。エジプト、シナイ半島のベトウィン調査に即して、「方法論的全体主義(Theoretical Wholism)」や「構造主義」が批判的に語られます。

~本文より~
現場で書き取ったフィールドノートを埋めているたくさんのバラバラな事柄の多くは「報告」には拾い上げられずに、放置されたままになっています。音楽のこと、魚取りのこと、造船のこと、菜園の作り方、薬草のこと、料理や食材、排便のしかた、下ネタ、噂話・・・。(中略)こうした事柄は本当はひじょうに豊かな情報なのですが、あまりにも具体的かつ個人的であるためにテーマ化するのが難しいのです。(中略)こうしたジレンマはシナイ調査に限らず、他でもいつも経験してきました。残念なことに、こうした豊かな事柄は「残余経験」のほうに入ってしまうんですよね。

では「それじゃだめだ」となったとき、どういう報告(民族誌)が書けるのか。それについては次回以降モロッコでのフィールドワークをお話しするときに考えてみることにしましょう。


春めいてきた休日午後の読書に最適です。お楽しみください!

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  ハマーダ族の部族会議
  1992年 8月 第2次調査より

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