信州イスラーム世界勉強会10月例会
黒田壽郎そして井筒俊彦を介してイスラーム理解を考えなおす」

東洋であれ西洋であれ海外に出かけた 日本人が、イスラームの文化・文明に関心をもっていると言えば、「イズツ・トシヒコをお前はどう思う?」と質問されたりします。井筒の名声がそれほど高いことを、日本社会は知らないのです。彼のイスラーム認識の深さ・広さを確認しそれを客観的に検討するのを助けてくれる講演を、彼から直接学び大きな影響を受けた黒田壽郎(としお)さんにお願いし、快諾してもらっていたのです。ところが、たいへん残念なことに、黒田さんは去る5月6日急逝されてしまいました。彼は井筒を継ぎながら、また独自の仕事によって、井筒とは異なる仕方で、イスラーム認識の地平を大きく拡げた人です。そこで、黒田と交わりをもち井筒の仕事からも学んだ人々の中から、思想研究の分野で一線の活躍をされているお二人にお願いし、それぞれ異なる位置より、黒田そしてその背後に聳える井筒という高き峰々の眺望を語っていただきます。
 
信州イスラーム世界勉強会 代表 板垣 雄三


と き:10月20日(土)13:30~16:30
ところ:松本市勤労者福祉センター 3-1会議室 長野県松本市中央4丁目7-26 (イオンモール南側)

プログラム:
 講演(問題提起)
  今澤紀子 フェリス女学院大学講師
  鈴木規夫 愛知大学国際コミュニケーション学部比較文化学科教授
ディスカッション
    参加者だれでも自由に質問も発言もできます
講演者:
鈴木規夫 愛知大学国際コミュニケーション学部比較文化学科教授
   政治哲学、イスラーム思想、平和研究
   著書 『日本人にとってイスラームとは何か』(ちくま新書)
      『光の政治哲学:スフラワルディーとモダン』
      『現代イスラーム現象』(以上、國際書院)、ほか。
今澤紀子 フェリス女学院大学講師
   アラブ・イスラーム思想研究
   翻訳 エドワード・サイード『オリエンタリズム』上・下(平凡社ライブラリー)

参加費:一般1000円、学生500円、勉強会会員は無料


❏ 黒田壽郎(1933~2018)
慶応義塾大学で井筒俊彦の教えを受け、カイロ大学、イラン王立哲学研究所などの教授を歴任、国際大学名誉教授。地域文化学会創立者の1人。著書:『イスラームの構造:タウヒード、シャリーア、ウンマ』、『格差と文明:イスラーム、仏教、現代の危機』(以上、書肆心水)、『イスラームの心』(中公新書)、『イスラーム  辞典』(東京堂出版)、ほか著編訳書、多数。

❏ 井筒俊彦(1914~93)
国際的にその学識を注目された言語学者、イスラーム学者、東洋思想・神秘思想研究者。
日本語訳『コーラン』上中下(岩波文庫)、『井筒俊彦著作集』全11巻・別巻(中央公論社)があるが、『イスラーム生誕』・『イスラーム思想史:神学・神秘主義・哲学』・『意識の形而上学:「大乗起信論」の哲学』(以上、中公文庫)、『イスラーム哲学の原像』(岩波新書)、『イスラーム文化:その根底にあるもの』・『意識と本質:精神的東洋を索めて』(以上、岩波文庫)、『コーランを読む』(岩波セミナーブックス)、『意味の深みへ:東洋哲学の水位』・『コスモスとアンチコスモス:東洋哲学のために』(以上、岩波書店)、など。また英文著作の多くも、和訳されている。










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