郷土の人「福島安正将軍の旅行記を読む会」を始めませんか。第1回は読書会の発足をめざした講演会です。講演会のみの参加もお気軽に!












   シベリア横断中の福島中佐

                                                      
旧制松本中学校庭での歓迎会風景   
                                                 


日本の国際戦略の出発点は、イスラーム世界の庶民の心と暮らしとを知ることから始まりました。日清戦争直前、ベルリンから騎乗でシベリアを横断した壮挙で有名な福島安正(1852~1919)、 信州松本が生んだ明治日本のインテリジェンスの草分けが、今あらためて見なおされています。彼が日清戦争後の1895年から97年初めにかけて中央アジアからアラビアへと遍歴した記録を、読みあわせ学びあう自主的読書会(定員制)を作るため、ここに立上げの講演会を計画しました。小松先生(節々で指導して下さる予定)が ユーラシアを舞台に日本・イスラーム関係史の全体像をつかむことを助けるお話をしてくださいます。講演を聴くだけの方も、読書会はどうしたものか様子見の方も自由なご参加大歓迎です。                                    
     信州イスラーム世界勉強会 代表 板垣 雄三


読書会第1回は講演会です~読書会の発足をめざして

講演  「韃靼の志士~日本とイスラーム世界を結んだ男」                    

講師   小松久男 東京大学名誉教授・東京外語大総合研究院特任教授
と き   11月26日(土)午後1時半~4時
ところ   松本市Mウィング中会議室(松本市中央1-18-1) 松本駅から徒歩5分
参加費  一般1000円 学生500円

お申し込みはこちらから → http://www.shinshu-islam.com/contact2/contact.html 


講師からの言葉

明治42年(1909年)、ロシア生まれのタタール人アブデュルレシト・イブラヒム(1857-1944)が日本を訪れた。彼は帝政ロシア領内のムスリム(イスラーム教徒)はもとより、ほとんどヨーロパ列強の支配下に置かれていたイスラーム世界の解放をめざす汎イスラーム主義の活動家であった。当時の日本の新聞・雑誌が「韃靼の志士」と呼んだ彼は、日露戦争に勝利した日本をイスラーム世界の盟友と認め、イスラーム世界の地政学的な重要性を説きながら、伊藤博文や大隈重信、犬養毅らを含む日本の政治家やアジア主義者たちと親交を結んだ。一方、参謀本部もまた日本の対外政策を立案する立場からイブラヒムに関心をもち、接触をはかった。ちなみに彼の旅行記『イスラーム世界―日本におけるイスラームの普及』(イスタンブル、1912年)には、当時参謀次長の要職にあった福島安正(松本市出身、1852-1919)とおぼしき人物も登場する。この福島氏は日本からもメッカ巡礼者を出すべきだと力説するのだが、じっさい東京外国語学校ロシア科出身の山岡光太郎(1880-1959)が、イブラヒムに同行してメッカ巡礼をはたすことになる。イブラヒムの訪問は日本とイスラーム世界との初期の出会いとして注目に値する。今回は、彼の日本紀行を収めた著書『イスラーム世界』と日本のジャーナリズムの記事とを比べながら、明治末の時代の空気を探ってみたい。

講師略歴

1951年東京生まれ。東京教育大学・東京大学大学院で中央アジア史を専攻するが、まだソ連時代であった ため、現地での研究はできず、1978年、中央アジアと歴史・文化的に関係の深いトルコに留学。アンカラの古本屋で最初に買った本が、イブラヒムの『イスラーム世界』。アラビア文字のオスマン・トルコ語の本ながら、頁を開くと古い日本の写真がいくつも出てくるので、興味を覚えて購入したもの。ただし、しっかりと読むのはそれから8年後のこと。最初の勤務校は東海大学文学部で、この間の1991年にソ連が解体して中央アジア諸国は独立。以後、現地での研究調査や交流を重ねている。1992年トルコ語専攻を創設した東京外国語大学に移り、96年には東京大学文学部に転任。在職中は総合的な地域研究、イスラーム地域研究の 事務局長、拠点代表を務め、文学部長の任が終わる直前に学内で3.11を経験した。その後、2012年日本ではじめて中央アジア専攻を開設した東京外国語大学に「出戻り」して現在にいたる。東京大学名誉教授、 日本学術会議会員(第一部幹事)




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日毎に秋も深まり、朝晩には肌寒さを感じさせる季節になってきました。
アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」ライブのお知らせです。



★2016.10.27(木)ちゃるぱーさ・オーケストラ7人編成@西荻窪・音や金時
佐藤圭一(ラバーブ)とやぎちさと(歌と太鼓)に加え、
寺原太郎(バンスリ)荻野和夫(アルモニア)立岩潤三(タブラ)
ヨルダンマルコフ(ガドゥルカ)佐藤美由紀(歌)が参加して
アフガニスタン音楽を演奏します!

大胆な編曲でアフガン音楽の可能性をさらに広げていきます。
当日はバンマス佐藤圭一の誕生日。ちゃるぱーさの新しい展開にご期待下さい。

18:30開場、19:30開演 チャージ2,700円
杉並区西荻北2-2-14 喜志コーポB1 TEL:03-5382-2020
ご予約は受けておりませんので直接ご来場下さい。
https://www.facebook.com/events/1816774788533963/


★2016.10.29(土)愛媛県西予市・野村支所

★2016.11.24(木)@西荻窪・音や金時
佐藤圭一(ラバーブ)やぎちさと(歌と太鼓)
荻野仁子(歌とウード)寺原太郎(バーンスリー)
この日はセファルディを演奏します。

★2016.12.9(金)@祖師谷大蔵・カフェムリウイ
佐藤圭一(ラバーブ)やぎちさと(歌と太鼓)
石田秀幸(カヴァル)石田美香(タンブール・サズ)
ヨルダンマルコフ(ガドゥルカ)IKUYO(ベリーダンス)

★2016.12.11(日)@真鶴・真鶴地域情報センター
佐藤圭一(ラバーブ)やぎちさと(歌と太鼓)

★2016.12.24(土)@西荻窪・音や金時

★2017.1.14(土)ブルガールとアフガーン@西荻窪・音や金時
ブルガリアとアフガニスタンの歌と音楽。
ヨルダンマルコフ(ガドゥルカ)佐藤美由紀(歌)
寺原太郎(バーンスリー)佐藤圭一(ラバーブ)やぎちさと(歌、トンバク)

今のところ日程が決定しているライブは以上になります。
詳細未定のものはおってご案内いたします。
みなさま、お誘い合わせの上ぜひいらしてください。

ちゃるぱーさ 佐藤圭一/やぎちさと
chalpasah@gmail.com
fbページ https://www.facebook.com/Chalpasah/


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