放談会参加者は、以下の方々!
今回は事務局の私も参加させていただき、「役得」を満喫いたしました。酷暑の夏にかっての草原の暮らしと、今の私たちの生活に思いを巡らせてみてください。
板垣 雄三 (信州イスラーム世界勉強会 代表/東京大学名誉教授)
川村 光郎 (駱駝舎 主人)
色平 哲郎 (医師 佐久総合病院地域医療部地域ケア科医長)
若林 悠平 (樹木医 「美鈴湖もりの国」のジェネラルマネージャー)
渡辺 聡 (信州イスラーム世界勉強会 事務局)

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◆◆◆ カリール・ジブランと『預言者』 ◆◆◆

1883 年にレバノンで生まれたジブランは、12 歳の時に母親や兄妹たちと
渡米。アラビア語の高等教育を受けるため、15 歳の時に単身、レバノンに
帰国。15 歳の時に、「預言者 “The Prophet”」の草稿をアラビア語で書きます。
17 歳の時にボストンに戻り、画家・作家としてパリやニューヨークでも活躍
しながら、 “The Prophet”を英語に書き直します。何度も推敲を重ね、
1923 年に英語で “The Prophet”を出版しました。
ジブランはマロン派キリスト教徒の家庭に育ちましたが、イスラ―ムの
神秘主義 スーフィズムから思想的影響をつよく受け、特定の宗教が
威張ることに反対し、 世界の諸宗教が一体的に結びつく未来に関心を
払いました。The Prophet は 100 を超える言語に訳されたそうですが、
ジブランは1931 年ニューヨークで肺結核と肝硬変のため亡くなりました。
享年 48 才。レバノンの故郷ブシャッリ村に埋葬されました。
◆◆◆ 若林悠平氏略歴 ◆◆◆
樹木医にして松本市のオートキャンプ場「美鈴湖もりの国」のジェネラルマネージャー(もりの国国王)
柳沢林業所属

山の現場で伐採業務や育林業務を15年、薪の販売を3年ほど経験し、去年よりキャンプ場勤務(美鈴湖もりの国オートキャンプ場)
キャンプ場では国王の立場で接客、受付、清掃、木の伐採、薪割り、草刈などなんでもこなす雑用係。
柳沢林業としては、山の事や木の事を一般の方々に伝える事業として松本市より委託されキャンプ場の受託管理を始めた。美鈴湖もりの国オートキャンプ場は、車で来てキャンプが出来るキャンプ場として人気があり、柳沢林業が運営していることで、良質な薪で焚き火が出来ることや、環境に配慮した運営、林業のプロフェッショナルにアウトドアでの知識や技術を教わることの出来るキャンプ場として人気上昇中。
2022/03/28
本文はこちらから ☞ アラブが育んだ宝石学


板垣雄三信州イスラーム世界勉強会代表による、坂井名誉教授のプロフィール・掲載の経緯についても併せてお読みください。
今回のE定例会にお迎えする坂井定雄(さかい・さだお)さんは、1936年東京生まれ、東京都立大学理学部を卒業、1960年共同通信社に入社して海外の報道で活躍され(ベイルートついでジュネーヴ支局長など)、1998年から龍谷大学法学部教授、2005年からは日本学術振興会カイロ研究連絡センター長を務められました。著書として『燃えるパレスチナ』、『テロの時代』など、訳書には『アラブの論理』、『タリバン』、『アフガン諜報戦争』などがあります。
このたびは、坂井さんたちが呼びかけて生まれたブログ「リベラル21」に、本年夏以来、書かれた激動のアフガニスタンをめぐる記事を、信州イスラーム世界勉強会E定例会のため、ひとまとめにして転載することをお許し下さいました。筆者の坂井さんと「リベラル21」とに謝意を表します。
久しくアフガニスタン情勢を観察し続けてきた坂井さんが2021年の劇的局面を、日々、どのように追っていたかを辿ることができる資料として、意味深いものです。

このたびの外相会合はアフガニスタン人道救援基金の設立を決定し、ただちにアフガニスタンの飢餓状態に対処する事業に取り組むこととなった。しかし、欧米の主要国はタリバン政権の承認に二の足を踏んでおり、アフガニスタンの国家資金は外国の銀行で凍結されたまま。前政権の首脳らは国家資金をかっさらって逃亡してしまった。資金のないタリバンは途方に暮れている。イスラーム諸国はどれだけ同胞のアフガン国民を助けられるだろうか。日本社会は、中村哲さんの遺志を継いで、どれだけ応援できるだろうか。
「あいねイランについて」です。
「あいねイラン」シリーズは、イラン・イスラーム共和国文化研究所発行の「(自分は)イランの知っているか?」の翻訳書シリーズです。邦訳は八尾師先生の主宰されている「ペルシア語勉強会」での長年の研鑽の精華です。あいねイラン①「ガーリーシューヤーン~マシュハデ・アルダハールにおける象徴的絨毯洗いの祭礼~」の訳者、本田由美子氏による「ガーリーシューヤーン紹介文」と②「ナフル巡行~殉教者の不滅のいのちの表象~」の訳者小林歩氏の「ナフル巡行の今」も、ホームページに掲載しています。
「あいねイラン」シリーズの内容紹介・訳書の紹介にとどまらず、「他文化への眼差」や「学びの姿勢」について深く考えさせられる論考です。是非、ご一読ください。尚、「あいねイラン」シリーズは、「羊の丸焼きを食する会」でお世話になった安仲卓二氏の株式会社包(PAO)から出版されています。
本文はこちらから
☞ 「あいねイラン」について


「あいねイラン」シリーズは一般書店・WEB上でも購入が可能です。
購入ご希望の方は、以下の書名をクリック!
あいねイラン① ガーリーシューヤーン
信州イスラーム世界勉強会e-定例会第18弾は堀尾輝久東京大学名誉教授の論考【地中海地域比較教育学会(MESCE)基調講演で話したこと】です。
「地球時代にふさわしい世界」に関する論考です!
1933年、福岡県生まれ。東京大学名誉教授。専門は、教育学・教育思想史。
東京大学法学部政治コースを卒業の後、同大学院人文科学研究科教育学専攻に進み、教育学博士。
法学部では丸山眞男(政治学)、大学院では勝田守一(教育哲学・思想)、
フランス留学ではモーリス・ドベス(発達教育学)に師事した。
東京大学教養学部、ついで教育学部で教え、大学評議員や教育学部長を務めた。
日本学術会議会員、日本教育学会会長、総合人間学会会長、等々を歴任。
2015年設立された「9条地球憲章の会」の代表 https://www.9peacecharter.org/
地球平和憲章の制定をめざしている。
世界勉強会代表による書評「第4波は読書で乗り切ろう!」です。
イスラーム世界を知るためには勿論、コロナ禍で席巻され方向性を見失いがちな世界の「今」を理解するために必読の2冊です!
❖ 「第4波は読書で乗り切ろう!」はこちらから!



筆者川村光郎氏には、2019年1月の定例会「本の世界」にもご登場いただいています。
川村光郎氏の「山路廣明『昭和初期に於けるイスラム教見聞録(東京地方)』公開に当たって」は、信州イスラーム世界勉強会ホームページ経由ご覧ください。
●編著書
『洋書入門・海外の本』図書新聞社編 1980(共著)
『世界風俗じてん』第2巻:衣食住の巻(アジア)三省堂書店 1982(共著)
『少女が描いた風景:川村優子の絵日記―千葉・盛岡昭和17年―22年』駱駝舎 2016
『古書手帳』東京古書組合・中央線支部 2013
●エッセイ
「モンゴル・ハルヒラー連峰―日本モンゴル合同学術登山」『山岳』第65号(1970)日本山岳会
「第三世界の出版界・出版物」1-4 『新文化』1976/5.22~6.12連載
「世界の出版社」、『朝日ジャーナル』1978年9月8日号~1979年12月28日号まで毎週69回に
わたって連載。
「あなたは不完全なD.H.ロレンスを読んできた―大幅な校訂が進む全集」
『朝日ジャーナル』1979年5月18日号
「中東の旅―本を求めて」上・下『図書新聞』1980/ 3.29~4.12
「戦前日本のイスラム・中東研究小史:昭和10年代を中心に」『日本中東学会年報』(2)1987
「日土協会―設立の背景と会報について」『アジア資料通報』1996.10 国立国会図書館
「日土協会―設立の背景と会報について(追補)」『アジア資料通報』1996.12 国立国会図書館
●翻訳
トニー・ヒーベラ―『天国と地獄』1967 二見書房 (The Mountains 10)
アウレリオ・ガロッビオ『6級の男たち』1968 二見書房 (The Mountains 14)
D.B. アプダイク『欧文活字:歴史と書体』2008 駱駝舎
●手がけた主な出版物
『ジャワ年鑑・昭和19年』ジャワ新聞社 1944刊 復刻1973
『Orang Indonesia jang terkemoeka di Djawa(ジャワ在住著名インドネシア人名簿)』
日本軍政監部編 1944刊 復刻1973
『モンゴル研究文献目録1900-1972』日本モンゴル学会編 1973
奥源造『インドネシアの外島移住地におけるジャワ族のデサ形成とその展開過程に関する研究』1983
月刊『回教圏』回教圏研究所 復刻版全10冊 1986
徳廣彌十郎『日蒙漢辞典』1998
小林順子『イスラーム研究文献目録』2002
松本耿郎『ペルシャ存在一性論集』2002
Larisa Usmanova ”The Türk-Tatar Diaspora in Northeast Asia” 2007
佐々木重次『最新インドネシア語小辞典』第1.5版 2020



【再燃する預言者風刺画問題 ・フランスはどこへ?】です。鵜飼先生は、本年
9月信州松本に移住されました。
◆ 筆者(鵜飼哲先生)プロフィール
